2019年6月17日月曜日

悪魔的でローズマリーの答え







炎天下の中に、風の又三郎みたく歩いているのだけど、私は。

こう言う、娘とブラブラと歩いている時が

一番、自分らしいと感じる。

墨絵みたいな季節や、かすれた声だっていいのだから


色々楽しもうと思うのです。





去年から今日に至るまで、自分の人生の「なりたくないような人」

または、それらを反面教師の「師」と言いたもう。

特に多かったですね。




私は悪魔的に演じることが出来るので(そうではないと表現者ではないでしょ)

お酒を飲んでも、素面でも

どこまでも面倒臭いことになってしまうので

もう一人になることに決めたんです。

まあ、いつもそうなのだけど
娘もいるし
老猫になったミロンガもいる。


人付き合いで

自分に嘘をついて生きるのが一番苦手で厭だから。


日本人の男性はもういいかも。





















それに変化、進化して行くことが面白い。

以前は文学的な言葉や漢字を使って表現していたけれど

日本に来てからは「ひらがな」を敢えて使用するようになった。

そのほうが、視界からの響きがあり

詩的だから。




以前、フランスの書物で読んだことがあるのですが

「美しい」とは「気に入っている」

「美しい」とは「目の中にある」

それぞれの解釈なのでしょうけれど、それもあるなと思います。

美しい王道なぞ、人それぞれだから。




私は幼少期から、退廃美を非常に好んで来たけれど

滅びゆく寿命の日まで、貝殻を海岸で拾い集めたいとも思うし

何が正しくて、良いなんて、自分でもわからないでしょう。

変わりゆくのだから。



例えば


10年前まではゲランの香水を好んでいたけれど

現在は、フレデリック  マルの香水がお気に入りだし
東京の家の周りのローズマリーやラヴェンダーの香りに包まれたら
幸せだし。


特に、ローズマリーのヘアワックスを纏うことが多いから
「あなたはローズマリーの人ね。」と言われて嬉しかったり。

















あとはお酒を最近やめて感じたこと。

大きくは、あまりないです。

神経症が軽くなったこと。

睡眠の質は、言葉には表現出来ないけれど
確実に変化したのは確か。
深く眠れるようになった。


元々、低血圧のため
お酒を夜に飲んでも、飲まない生活に切り替えても
朝は起きれませんね 笑

ただ、寝起きの軽さは流石に違いますし
浮腫まなくなった。


あと、シャンパーニュやワイン瓶が出なくなったから
ゴミ出しの時がシンプルになった、とか。

365日、毎日シャンパーニュやワインを飲んでいたので
変化は身を以て感じます。

今でも家の地下に頂いたものが残っているから


本当に一緒に飲みたい人とだけ
いづれ開けるのかな。


そんな気軽な感じでいます。



絶対、自分はこうじゃないと行けない

美は、こうじゃないと行けない

それは堅苦しいし、事実、そのようなのは美ではない。

自らの心身に、重い枷(かせ)や楔(くさび)をつけるのは
それ自体、もう美ではない。


そのまま、か、無意識の不断の努力のみにしか
生まれないのかしらね、と思います。







私はサーフィンやスキューバーダイビングや素潜りがしたいから
自分の履歴とか全然関係ない人生の選択も沢山したいし



今週は、書道の2次面接試験、音楽のオーディション、声のワークショップ....
色々だけど

やるだけやって来ているから
背伸びしないのが一番。





雨は友だち、風も友だち、だから負けとかも無い。

だけど私は風の又三郎みたくいるのが好き。


Je suis comme je suis!





Instagramが好きなので、日びの揺らぎはこちらでどうぞ。





7月13日(土)は大阪パリ祭に出ます。
















今日も呼んで下さり、どうも有難うございます。





amitié.




Le son de la Mer
海音






2019年6月2日日曜日

9月7日 千葉県君津市民ホール大ホールの演奏ご案内




         千葉県君津市民ホール 大ホール






こんにちは。

6月になりました。

雨音が季節の音で一番好きかもしれません。

次に好きなのは
遠くを飛ぶ、どこか遠くへ向かう飛行機の音です。








みなさま、「松本ピアノ」をご存知でしょうか?


「松本ピアノ」は明治時代に君津市常代出身の松本新吉が創立した
ピアノ製造メーカーです。

ピアノの響きを決める響板には国産(北海道産)のエゾマツを採用し
やや低めで優しい、室内向きの音色が特徴の(SWEET TONE)ピアノを
作りました。

戦前の国内三大ピアノ メーカー
「松本」「西川オルガン」「山葉(ヤマハ)」の一つとして数えられ
当時は『見栄えの山葉、音色の松本』と評され人気を博していました。
松本新吉、息子の真治、孫の新一のピアノ製造の技は伝承され
1991年に製造工場が操業停止されるまで作り続けられました。


(〜君津市発祥のスイート トーン「松本ピアノ」〜 )より抜粋








  









現在、私がパリから持ち帰ったピアノを調律して下さるのは
この松本ピアノの松本花子さんと言う、素晴らしい調律師さんです。

そして毎年2回行われます
「松本ピアノ コンサート Stage on Stage vol.23」に私を推薦して下さり
9月7日(土)に行われる
君津市民ホール 大ホールで演奏(ライブ)をする運びとなりました。




この *Stage on Stage *と言いますのは
大ホールのステージいっぱいに、お客様をお呼びして
同じステージで「松本ピアノ」の音色を楽しみながら
ライブ感満載のコンサートを致します。

勿論、お座りになる椅子はございますよ^^



かなりユニークなコンサートですよね。





先日、娘を連れて
初めて千葉県君津市の市民ホールへご挨拶と打ち合わせの為
足を運びました。

牧歌的で.....都心よりも、そよ風が涼しく気持ち良い土地でした。
空気が澄んで気持ち良い街でした。



松本ピアノを試演させて頂きましたが
このような音のピアノは初めてで、大変、驚きました。

繊細な瑠璃色をした....優しい光の玉が
いくつも、いくつも転げて行くような...
何とも言えない音色に、ある意味、胸を締め付けられました。


パリで欧米ピアノ ブランドのピアノは
殆ど弾きましたが
このようなピアノの音色は、人生で初めてだったからです。


だからこそ、この松本ピアノでクラシックは何を弾こうかと
考えた時、ワクワクしたのです。




そして大ホールを後ろから眺めた時に、感じた事がありました。



最近では「大阪パリ祭」にもお声を掛けて頂き
大きなホールでピアノを弾き語る機会を、有難く頂きておりますが

今まで音楽をコツコツと40年近くやって来て
本当に小さな会場で3,4人しかお客様が来なかった時代もあり
パリでプロになりながらも、下積み時代も長かった現実があります。


私の夢は


「大ホールで、オーケストラをバックにピアノ弾き語りをする事」が
私の夢です。

いつも、いつも描いて来ました。

そして
その高揚感と良い緊張感と、拍手と、感謝の躍動感あるビジョンを
20年くらい心の中で描き続けて来ました。




想像以下に
6年前に日本に来た時は
生活が苦しく、それ所ではありませんでした。

しかし、今回で一つ、自分は夢を片方掴んだのだと確信しました。


何故なら
ワンマンで大ホールで演奏出来るチャンスを頂いたのですから。


周りの方々は
私の音楽は小さい会場で聴きたいと、その方が合っていると
言う方がおります。

それも、一理あるかもしれませんが
やはり表現者として、私はどんどん大きくなって行きたい。

大きなホールで、会場でやって行きたいのです。

それが、私の昔からの夢です。














5帖ほどの小さな寝室から、隣で寝息を立てている娘の隣で
このブログを綴っています。


小さな限られた場所からでも
大きな夢は、変わらずに、夢が溢れている。



雨風しのげて、ピアノがあれば、それで良いと
パリにいた頃から思っていました。

そこに娘も、猫もいるのですから
私は幸せです。







「松本ピアノ コンサート Stage on Stage vol.23」の詳細は
来月あたりにフライヤーが出来ると思われますので
またご紹介をさせて下さいませ。




最後に、推薦をして下さいました松本花子さん
そして、小さな一ピアニストとして伝統ある「松本ピアノ」を
時を超えて弾く事が出来る喜びに

心より感謝を申し上げます。



いつも読んで下さいまして
どうも有難うございます。







Le son de la Mer
海音