2019年1月21日月曜日

明日も履こう、ルブタンを。





先日、ルブタンのクラシックタイプの黒を拝見しに
ランデヴー前にお時間があり、伊勢丹へ行った。


自分のコンサート用にも
今後の生活の中にも紡ぎ上げていきたいと感じている
ルブタンのクラシックタイプ。


しかし、私には葛藤もあった。(ある、の現在形)


私自身の身長は151-152cmで高い方ではない。
コンサート時はどうしてもカッチリしたタキシードや
今後は洒落た燕尾服など(ドレスも然りだが)着る。


そうなると、やはり欲しいのは
「着熟す(きこなす)身長」がある程度、必要であること。

その前に「姿勢」は基本中の基本なのであるが
私の場合はその次にある程度「身長」が必須であるパフォーマンスの
服を着こなす。と言うこと。



これは今に始まった訳では無い「悩み」「考え事」であった。


マレーネ ディートリッヒやシャーロット ランプリング
オスカル(ヴェルサイユの薔薇)が
美しくタキシードを着こなしている姿は絶品であり
何年経っても色褪せない。


私も、そうなりたい。と思い描いたのは
小学生の頃からであった。





話は戻るが「クラシックタイプ」はやはり美しい。
しかし、もう少し贅沢を言えるなら
やはり自分自身には「衣装」を、と考えるのならば
「プラットフォームタイプ」は魅力的だ。


(無論、どちらかだけに拘るのは好きでは無いから
どちらも」愛し....基...どちらにも愛される身体の女性でありたいし
目指すのみです)




伊勢丹のルブタンのスペースに行き
ルブタンという芸術品をゆっくりと眺めて楽しんでいると
目の中に飛び込んできたのが
こちらの桜色の13cmハイヒールだった。












目が離せなくなってしまい
お目当のクラシックタイプの黒とは全く違うタイプに
一目惚れをしてしまったのだ。


自分でも、女心は秋の空だ...と苦笑いしてしまった。





そして、購入。



人生初のルブタンは桜色のハイヒールになった。




家に着き、笑顔でうっとりと...そのルブタンを何度も眺め
そっと足を忍ばせた瞬間に地獄へ行った気持ちになった。



「桜色天国から→地獄へ」はまさにこの通り。




今まで家でスリッパとしても履いていた
ジミー チューのハイヒール(プラットフォーム)がどれだけ
天国であったのか思い知った。



漫画で描けるほどに
四つん這いになり、どんより落ち込み、沈む私である。
笑ってしまう。



足も体も(ついでに心も)震えてしまうくらい
ルブタン13cmに体、筋肉が全くついて行っていない。

その現実を、足を忍ばせてすぐに突きつけられたデビューであった。


強いて言うならば
9月末から始めたASAMIさんのコンサルとハイヒールレッスンを
もう一度、一から始めないといけないのかもしれない...と
独りよがりに絶望がよぎったのも確かであった。




こんなに美しいのに、地獄なんて....!

だからこそ美しいのである!



(己は全くM女(嬢)ではありませんけれど
素直に膝ま着きたくなるのが....唯一のルブタンですね。
他は膝ま着きたく無いです)^^;



その後、ASAMIさんのハイヒールレッスンとコンサルを受けた後に
心に降って来たものは




「私は、今後、このルブタンを履き、人生を歩むのであれば
今まで通りの人生は、このハイヒールにはそぐわない。」

「私自身を改革しなけば、このハイヒールは私を喜ばないであろう」

「しかし、この思いを選ぶのならば、人生はより凛とした深い軸を持ち
素晴らしい「自分の道」を歩むことになるだろう」



と言うことだった。





そしてASAMIさんが仰る通り
ルブタンを履いてしまうと....他のハイヒールが履けなくなる。



それが至極、やっとわかった。


この魔的、魔物的なエネルギーは
人の心も虜にしてしまうほどだ。



だからこそ
ハイヒールの履き方を知らない女性が
このルブタンを履きこなせないことが嫌な程に明確になる。


それは「ルブタンに履かれた女」になってしまうと言うことだ。

可哀想だが、現実だ。





さあ、今日もルブタンを履きます。

震えは、今後のルブタンとの未来へ繋がる感動の震えであろうと思いたい。笑




私は
あまり怖いものがなく、怖じけずかない、生意気な人間だ。

だけど、ルブタンには地獄へ落とされた。

同時に、これからの自分の生き方への「新しい美しい水」を
注いでもらった経験をもらった。





明日も履こう、ルブタンを。








Amitié



Le son de la Mer
海音