2019年4月12日金曜日

唇に、赤い歌を乗せる


                影遊び



赤い口紅をつけることは、コンサートの時か撮影の時のみだった。

しかし、先日のモニターレッスンの際は忘れていたが

赤い口紅をつけていたことをASAMIさんが教えて下さり

あゝ、そうだった...か。と朧げに記憶を心に映した。

一生懸命過ぎたのと、娘の体調があまりに酷かったので

自分が何色の口紅を乗せたのか憶えていなかった。

もしくは
そういう時だからこそ「赤い口紅」を無意識に選んでいたのか。



そして普段の生活から赤い口紅を乗せることは
また新たな未来を描くことになりそうだ。


以前、真っ赤な髪の毛にしたり、真っ赤なコートを纏っていた。
今は自分も進化し、もう、そうではない。


そうか、だったら

唇に赤い歌を乗せればいい。



普段、口紅は青いベージュや青いピンクしか乗せなかった。



以前、私の目を赤色と青色で描いてくれた画家がいた。
だから
どちらでも良いのだ。

選択は。



1日の質を上げる「選択」をすると言う事。





そうそう、先日、娘の入学式でブルタンのオープントゥの
ハイヒールを履こうと思っていたが
あいにくの大雨で、泣く泣く数年前に履いていた
ベーシックなパンプスに変更することにした。

心の中ではルブタンやジミーチュウよりもヒールが低いし
当時は吸い付くように、自分にとっては履き心地の良い
ハイヒールであったので
久しぶりでも大丈夫であろうと思ったのが最後。


本当に久々に、酷い靴づれになり
我慢出来ぬほどに...皮が大きく深く刳れていた。

ASAMIさんとのハイヒールレッスン時にも支障がある為
ハイヒールを履いてのウォーキングはASAMIさんのお計らいで
女性の性のストレッチに変更をして貰った程であった。

それ位、痛みをかばってしまう自分を分かっていたので
本当に的確なASAMIさんの変更が天国に感じて仕方なかった。



ASAMIさんが仰ったこと、それが
「もう波動が違いすぎるのですよ。」


確かに。

その靴づれを起こしたハイヒールパンプスは
お値段もお手頃、ヒールも7-8cm、形の無難
メゾンではなく
国産の女性アパレルメーカーから出ている物であった。



そうか。
あの頃の自分ではもうないのだから
あの頃の「波動」のハイヒールを履いていたら
それは靴づれになるのだな。


当たり前なのだな。


今はもう、違うのだもの。




「波動」や「質」とは
この「日常」から選ぶもので全てが変わってくる。


かつて、数年前はこのパンプスが己にとって
一番履き心地が良く、気に入っていた。

しかし、今は、私の足を引っ張るものとなっていた。



それは、ふと思えば
人間関係もそういう時があるだろう。




全ては同じで繋がってるいる。




潔く、そのパンプスを手放し
私は新しい外用のルブタンを迎えたいと思うようになった。



赤い薔薇の歌を、唇に。

今の私の呼吸を、足先に。




心軽やかに
明日はどこかへ探しに行こうか。



春だ、春だから。





Amitié





Le son de la Mer
海音