2018年11月10日土曜日

フランス人女性と日本人女性の美意識の違い



                                     (迎賓館)














以前、パリの音楽学校のオーディションの打ち上げで
あるフランスの大統領だった方の妹さんがいらして
(歳を召した私の大好きな友人の奥様だった)


私がワインを飲んでいると

「あなたの黒髪や黒い瞳が本当に美しいわね、羨ましいわ」と
褒めて下さった。



当時、私はまだ25,6歳だった。

素直に

「ありがとうございます。でもフランス人の金髪やあなたの
青い目は私には持ち合わせておりませんので羨ましいです」と
お伝えした所


そのご美しいご婦人は大そうご立腹で

「あなたのことを私は褒めてたのに、それが気に食わないというの?
私が嘘をついているとでも想っているの?」と残念ながらに
怒り出してしまった。



その事を、私は今も昨日のように覚えている。


彼女はその半年後に老衰で天国へ旅立たれてしまったが
ずっとずっと
心に残る思い出だ。




私は小さい頃から自分を持っていて
自分の長所や短所も知っていて
意見をハッキリと言える人間だったと思う。
だから周りは嫌われていましたね。




しかし、若くしてパリに生きて
また変な謙譲心と、自分を受け入れずに相手を立てるという事で
反対に相手を怒らせてしまった苦い経験の一つだ。


楽しい打ち上げの場だったが
空気が一気に変わってしまい、穴に入ってしまいたい気持ちに
なった事を覚えている。






そして私の庇護者でピアノの生徒であったユダヤ人のミッシェルは
口を酸っぱくしていつも言ってくれた。


「ミオ、これからの時代は女性はもっと強くしっかり自分の意見を
言わなくてはならないわ。特にあなたはアジア人だから母国では
そういう文化は強くないかもしれないけれど、本当にしっかり
自分の意見を持つのよ。もしこのパリで差別にあったとしても」




日本では男性に
「きつい、難しい、ハッキリしている、強い、わがまま」と
言われることも多々あるが、そういう見方は幼くナンセンスだ。

フランスでは一度も男性にそのようなことを言われたことがない。
















美白や、整形や、お世辞や、愛想笑いや、みんな仲良し、よりも

大切なことがある。



少なくとも私はそう思っている。





ちょっと陽に焼けて、好きな事をして、泣いたり、笑ったりして
着たい服を着て、歳だから服はこの色だ、なんてつまらない事を言わず




アラフォーやアラサーの意味もよく分かってはいなかったが
(今はわかるが)

〜系とか、分類するよりも
自分が何者か、分かって
自分の意見を言えるだけで良いのでは。



ちなみに、自分は宇宙の塵、くらいに思っている。
これは素晴らしい事で
宇宙の小さな一部で

「音楽が好きな、気まぐれ」な宇宙の塵なのだ。






フランスの女性は「自分の美しさ」を本当に大切にしている方が
非常に多いのではないかと察する。

その上で「他の人もリスペクトする」



それにフランスでは
自分のことを「ばか」ですからと言ったものなら
「この人、本当にばかなのね」と本気で思われるので
そんな自分を卑下しない。





日本人女性とフランス人女性の美意識の違いはありすぎるので
反対に「同じ」を見つけることが難儀に思う。



どちらも比べることではないくらい
違いすぎるから面白い。



5年前に日本に帰ってきた頃は
日本語を話しながらフランスのジェスチャーを無意識でしていたら
友人に笑われ

今は笑うときに口に手を当ててしまう癖がついた自分に
笑ってしまう。





ただね、やはり美白とか年相応とか仲良しグループとか
昔から興味ない。






そういうのはつまらない。







面白いのは
自分を生きることだけだ。




誰とでも仲良くする必要はないし
何歳だからこれ、とか
過剰な美白とか





それよりも自分の心と仲良くし
何歳であっても好きな服や、したいことをし
心を真白にして


自分の言葉で生きたい。





Le son de la Mer
海音






追伸 明日は急遽ゲスト出演が決まり朝一で安曇野へ。




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