2018年12月14日金曜日

あなた、髪を切らなくて良いから








































髪に魂があり、髪に心がある
頭皮は美の源泉であり、女の生命である。



髪は神への架け橋であるから、多くて長いのが結構である。
美術家などが髪を長くすることは、まことに理由があることで
これでなければ芸術的なよい想いはうかびにくい。

インスピレーションと言うのは、神からの内流である。

頭髪だけは毛といわずにカミというのが神の毛の意味である。




森田要先生のご本に綴られていた。










「あなた、髪を切らなくて良いから、一度サロンへいらっしゃい。」

「とても繊細な髪の毛をしているのね、
声も印象的....女性系...子宮を壊していたのね」



私の顔と頭を見て、すぐさま森田要先生は仰りました。
(森田先生は日本に初めてヘナを紹介した美容師であり
日本語版、英語版と多くを出版させている)


どうして分かるのだろうなあ。と不思議な気持ちになりました。














ある日、そっと森田先生のサロンのドアを開けて見ると
凄い光景が
目に優しく突き刺さりました。


「予約で一杯だから、お茶しか出せないけれど、良かったらどうぞ」




ずっと水音だけが流れていて
太陽光も然程、入らないサロンにも関わらず
植物も花々も非常に強いエネルギーで咲いているのを感じた。



ルーヴル美術館にもある「Jean Batiste CARPEAUX」の彫刻や
草間彌生の初期の作品、多くのインドの神々が祀られている。




甘いお香の中
ぼんやりと座り、先生が出して下さったお茶を飲んでいた。
時々、花々や植物に触れて見たり。




どうして先生は私をサロンに呼んで下さったのだろう。

時間が止まった様なこのサロンで
髪を切らずに佇んでいた。











そして
りんごと私のCDを起き、雨の表参道へ出た。

実は外には出たくない程に、居心地が何とも良かった。






帰り際に、先生が



「髪を切らなくて良いから、またいらっしゃい。これもご縁ですから
どうも有難うございます。」と深々にお辞儀をされました。



それは本当は私がする事なのに。











髪を切らなくてもいいから、またいらっしゃい。

美容師の森田先生はサラっと風の様に仰った。







エネルギーチャージをしに、また行こう。






髪の毛を切らない美容室は初めてだった。






Amitié



Le son de la Mer
海音